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「シルバーレイン」の北野坂かののブログです。 わからない人にはわからない内容です。
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いつもの箱庭をつくる男の部屋にいくと、
見知らぬ派手な色合いの男がソファに寝転んでいた。
見かけからしてこわそうだ。


「なんだおまえ。信悟の女?」
「…え。死ぬほどちゃいます。」
「ふーん。信悟、部屋。」
「…はあ、どうも。」
男はずいぶんぶっきらぼうだ。
「銀誓館?」
「え…はい。」

「………。」
物色するようにじろじろと見られる。
「…ああ、てめー『おっぱい』じゃねーの?」
「は!!!??」
思わず初対面の男にビンタをしそうになり、
実際に片手はあがっていた。
「『おっぱい』か!そーかてめーが『おっぱい』か!
 なるほどなあ!『おっぱい』だなぁ!」
「………。」
悪びれもせず失敬なあだなを連呼している男をにらむ。

「あ、俺キジ。萩沢のツレ。」
「…ツレ!?」
『ツレ』という言葉は、
さまざまな意味を持つが、
それはそういう『ツレ』ってこと…!?いやまさか…!
「………いや、男同士だから。俺らノンケだから。」
「…あ、はは…。そうですよね。
 うち、信悟くんの友達のかのいいます。」
「かのちゃんな。よろしくな。」
意外に悪い人ではなさそうだ。

ふと気がつくと、
佐藤がドアの隙間からじとーっとこちらを見ていた。
「………きーちゃんは…信悟の兄ちゃんだからな……。」
呪詛のように繰り返している。
「あれいとこ。」
キジさんはいたって普通に紹介する。
「………きーちゃんは…」
「うるせーよ信ちゃんてめーちょっと黙ってろ!!」
「ひゃっ!」
声をあげたのはうちである。
体を起こした男は、
どう見てもマッスル帝王の萩沢さんよりもでかい。
しかもこわい。

佐藤はまだじとーっとこちらを見ていてつぶやく。
「…きーちゃん…巨乳フェチなんだ…。」
「いや俺はDくらいが好きだ!」
Dはわりと大きいんやなかろうか、いやそうやなくて。

「ところでかのちゃん、なんの用事?」
キジさんがこちらを向きなおしたが、
基本的にここは特に用事があってくる場所ではない。
「…いえ、べつに…。」
「よし!じゃあファミコンやろうか!」
「ファ!?」

体調がかんばしくないのに、
なぜか夜通し(比喩ではなく本当の)ファミコンに付き合わされた。
まだく○おくんが目の前をちらついている。
…あ、そういやエレインの話しにいったのに………。


#チーム萩沢、地味に拡大しすぎやろと思うわけで。
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