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「シルバーレイン」の北野坂かののブログです。 わからない人にはわからない内容です。
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まどかんが知恵熱をだしたらしい。


幸福とはなんなのか。
答えは、人によりけり、である。

生きることすら不幸であると考える人間も存在する。
それを「おまえは幸福なんだ!」と他人がいうことはあまりにおこがましい。
たとえ、その人物がのちに考えを変えたとしても。

極端にいえば、
生きることの幸福の一端を知るためには、
一度本気で死にかけなければならない。
そして、ああ生きているのだ、なんと幸せなことなのだろう、と感じる。


神戸の高台に登って街を見下ろすとき、
船から見上げるとき、
私は言い知れぬ幸福感をあじわう。

この街は一度死にかけた。地獄と化した。
だが、このきらきらと輝く街は。
溢れんばかりの生命力に満ちた街は。
今、生きている。生き生きている。
何度死にかけても、こうものびのびと生きている。

息を吸う。
生命力に満ち溢れた街の空気。
すこし汚れているけれど、それでも生きている。


「悲しみの底で 光るやさしさに
 何度も僕は救われてきたんだ
 ねえ、きみもそうだろう?」
という歌をふっと思い出す。

幸福は相対的に悲しみの深淵で感じられるものでもある。
この感触は、味わってみなければわからない。

そしてそれは、ドーパミンとアドレナリンに酔う幸福感とは格段に違う幸福である。



#祖父妖精は仏壇がすぐ横に倒れて危うく死ぬところでした。
 妖精は本に潰されて死ぬところでした。
 妹妖精は大きな目を見開いて石のように動かなくなりました。
 (いまだに小さな地震でも体調を崩すようです)
 祖父母妖精宅の近くのマンションは、3階が1階になっていました。
 いとこ妖精の友達も死にました。

 それでも十年以上たって、また元気に生きている神戸が好きです。
 多くの亡くなった方々のために祈りをささげるために、
 宗教も関係なしにあの明け方にろうそくを持って集まる人々が大好きです。
 そして、神戸は幸せな街だなぁと思うのです。


 暴力団の人が総出で瓦礫の中から人々を掘り起こした。
 スーパーが在庫を開放して配った。
 みんなが寄り添って寒さをしのいだ。
 コンビニチェーンがヘリを飛ばしておにぎりを投下した。

 いまだに震度2~3の地震でも互いの無事を確かめ合う。

 不幸でした。でも、とても幸せな街です。
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