倉庫の様子

戦争のおみやげの兵器が運び込まれたり、
逆にレベルが上がった人の装備の調整などせわしないけど、
その一角。

「…………あぁーーー…。」
パイプ椅子にもたれすぎて首より上が見えなくなっとる佐藤キジ。
「信悟もうリリスおなかいっぱいにゃん。」
だれぞのおみやげの猫耳をつけて簡易の寝床に転がる重傷の佐藤バカ。
「………ぶつぶつぶつぶつ。」
サキュバスに車椅子を押してもらっとるアリさんは、
外国語でゆりゆりへの呪いの言葉をつぶやいている。
「今思えばなぜ僕は止めなかったのでしょう。
　生きててよかったですね、アリスさん。」
最終ターンで戦功点一位を飾り、無傷のマウが渋い顔をしとるのは、
アリさんが最終ターンで重傷のままフラワーパークに飛び込んだかららしい。
しかもマウは止めるどころかタッグでついてってもたらしい。
「死なんくてよかったなほんま…。」
死狂いの阿呆がそろっとるんか、ここは。

倉庫の王がぶぜんとした表情で現れて、
缶ジュースがようさんはいった袋を集まりの真ん中に放った。
不機嫌なんは「いそがしすぎるので鬱陶しい」らしい。

「そういや、あんたら運動会やてー。」
「どうでもいい。」
「聞きたくない。」
「参加しないと単位に関わりはありますか？」
「こないだするしたろ！！」
「あっちゃん、あれソフトボール。」
「カンケーナイ！この学校はウンドーばっかりする！」
「まーだるいわなぁ…。」

全員サボりなわけやけど、
学園はおかしい思わんのやろか。
マヤちゃんと不動もさすがにサボったらしい。
ゆうべは不動のクラスに担任がおらん話で盛り上がったわ。