佐藤キジに関する緊急サミット

「キジさんが恋をしているそうですが。」
「萩沢に？」
「やめて。キモイわ。」
「萩沢さんとは一線越えた感じですよね。」
「さすがにマウでも殺したいわ。」
「いえ、いい意味で。」
「兄ちゃんの彼女ってユミコ（ギター）じゃねぇの？」
「でも自己申告してくるってことはかなり浮かれとるで。」
「浮かれてるってことは手の届く範囲か。」
「そして生身？」
「生身だわ。」
「ナマチチ？」
「あなたはだまってて。」
「でも成就してはいけない恋なんだァ…。」
「いたのかよ。」
「おるなら参加せいよ。」
「なんでテーブルの下で寝てんだよ。」
「踏まれないからァ～。」
「成就してはいけないということは禁断の恋ですか。」
「禁断の恋しかしてないじゃない。」
「生身？物質？」
「………。」
「生体？死体？」
「それはアリス様よ。」
「ボクはシタイハ。」
「イヤッ！もうこの話はしないのッ！」
「寝袋にひきこもりやがった！」
「でてこい！オラオラ！」
「兄ちゃんをいじめないで！いじめないで！」
「コーヒー流しこめばでてくるぞ。」
「拷問だ！」
「あっ！でてきた！」
「過去になにかトラウマがあるのでは。」
「萩沢に耳打ちしてる！きもい！」
「くねくねするな！」
「…あら、そう、ええ、ええ…。あら、いいわね。」
「萩沢さん、なんていってますか？」
「合わせBU作ろうか、っていってるわ。」
「やっぱ萩沢じゃん！」
「…ちょっとまって、ええ、ええ…。あら、そうなの…。」
「なんて！？なんて！？」
「アタシの口からはいえないわ…。」
「もったいぶりすぎやろ！！」
「どうも、もったいぶり子です。」
「失礼ですが、ご本名ですか？」
「もったいって苗字いるのか気になってきた。」
「帰ってぐぐるよ。」
「わかったらメールしてな。」
「はーい。」
「ぶり子はいんのか。」
「さあ…？」