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「シルバーレイン」の北野坂かののブログです。 わからない人にはわからない内容です。
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タイトルとか考えるのめんどくさいです。

MHP2G結局注文しちゃった\(^o^)/
面白くなければ売ればいいんです。そうですジャスティス。


なかば狂っている男に呼び出されたのは、
倉庫の王の所有する中でもまだなにも置かれていない、
閑散としてだだっ広い倉庫だった。

「で、なんの用…」
問いかけようとした瞬間、
左腕が吹き飛んだ。
イグニッション。
条件反射的に大自然の息吹を吸う。
腕が修復されていく。

「なんのつもりや。」
にらみつけた先にいる男は、
いつもとはまったく違う人間に見える。
真っ黒な髪をざわめかせながら笑う。
「殺し合いをよォ、そろそろしねェとなァ?」
喪服の片肌を脱ぎ、佐藤キジはにやりとする。
と、次の瞬間には鋭い独鈷杵が飛んできて、
うちの肩に刺さってから黒い燐光のようなものが爆発する。
「こいつらがよォ…もう待てねェってんだァ。」
キジの腕、手指、足元に、
黒い燐光たちはまとわりつくようにうごめいている。

なにを待つ?………ああ、戦争か。
独鈷杵を引き抜きガトリングガンを構える。
撃つ。
無数の気の弾丸がキジを撃ち抜くのが見えた。

黒い煙のようになった燐光たちの中から、
ようやっとキジが見えた。
血まみれで喪服は穴だらけだが、
楽しそうに笑んでいる。
「そう、これだ。」
もう片肌も脱ぐ。
まとわりついている燐光によって、
傷はどんどん修復されていく。
「俺たちはいつまでおあずけを食らってりゃあいい?
 黙示録なんざスポーツだ。
 俺たちがほしいのは………血しぶきと硝煙、そうだろォ?
 ぶっ殺してェんだ。全部ぶっ潰してよォ。
 それが飼い殺しだ。
 こいつはいったいどういうことだ?
 情報と力を与えられてもちっとも満たされやしねェ。
 俺たちは体のいい掃除屋か?」
立て板に水をかけるがごとく男は喋る。
彼がこんなに喋ることはめったにない。
「俺たちは鎖につながれた飼い犬か?」
彼の目が見開かれる。

「それでも、豚よりましや。」
そう、あの爺や、あのガキ、あのアマどもよりは。

ひゃひゃひゃとキジは声をたてて笑いながら額に手をあてる。
「平穏なる日々が嫌いなわけじゃねェ。
 だが、目の前に豚をちらつかされておあずけは身にこたえる。」
静かな声だった。

「悪かったなァ。ま、俺程度じゃあ死なねェだろォ?」
男はイグニッションを解き、手をひらひらとさせてからバイクにまたがった。
たしかに、こういってしまってはなんだが、
彼の実力ではもはや一対一でうちを殺すことは不可能に近いだろう。
傷は完全に修復されている。

走り去った先からぶわっと風が舞い込む。
男は、身にあまる戦意をぶつけられる相手もなく、
相談できる相手どころか、そんな言語も持ち合わせていないのだろう。

戦う理由ももたず時期をまっている。
犬というより、狼のような男だ、と思った。
獲物を定めれば群れで一丸となって襲い掛かる。

では、うちは?
一般人を守りたいか?イエス。
世界結界を保持したいか?イエス。
では来訪者をどう思うか?…ノーアンサー。

ただひとつ、ただひとつだけいえることがある。
あのガキとゴーストどもだけは、確実に殺さなければいけないと。
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