狐と狸のバカ仕合

目が覚めて、外を見ても、誰もいない。誰もいない。

つまりはそういうことだ。
いつかは狐に化かされた人のようにみんな散り散りになってゆく。
一過性の愉しみ。
だがしかし、アドレナリンとドーパミンのほかのなにかを感じたからこそ、
うちはここにいる。

キジ兄さんと萩沢さんのバイクの後ろに乗った少女たちは、
きらきらと若くて愛らしい。
海にいくのだろうか。浮き輪を肩にかけている。
マウドゥードはこちらを一瞥だけしてすごいスピードでいってしまった。
誘われてもその後ろに乗らないことを見透かされているからだろう。

そのあとからのろのろとスクーターの佐藤が通っていく。
「おー、ノートリアスおっぱいー、水着のサイズなかったんけー？」
と間延びした口調で声をかけながら。

手にした文庫本を投げつけた。


＃空とか裏とか逆鱗とか麒麟とかめんどくさいからここにいるのですよ。

ようせいめも

ほげー。

或る夏の日のハムレット

情深さと表向きの人格は必ずしも一致しない、
そんなことを思う午後。

丁寧に丁寧に創りあげた箱庭を握り潰す男の無表情。
その冷えた眼差しをうちがするときもまた、
こんな風にだれかが静かに眺めているのだろうか。
ちいさな共感をもって。

ただなにか違うとすれば、
うちは彼ほど器用ではないというところくらいか。

「賭けずに勝てるギャンブルなんてねーよ」と彼はいう。
そして、負けたくなけりゃ賭けなきゃいいんだ、
と博打打ちの顔をしたいかさま師、あるいは胴元がつぶやいた。

大脱走、譲れない、ワンライフ！

逃げた。

なんじゃあいつら！めっちゃこえええーー！！
…あらいけない、素がでてしまったわ。

みんながぷよぷよに熱中してる間に
コンビニにいくといって抜け出したが
キジ兄さんがなんかでかいバイクで追いかけてきた。
ので交番前まで走った。
キジさんおつかれさまでーーーす！

そしてぜえぜえいいながららんぷ亭へたどりついた。
もういや。家が一番や。
芭蕉アホやろ！家が一番や！絶対一番や！

絶対明日鍵屋さんにきてもろてすごいのつけてもらう。

目がつかれたのでアイピローして寝る。
ドラクエ３のフィールド曲が耳から離れない。

拿捕

ある船乗りが言ったのさ。
「港がなけりゃ船はどこへいけばいい？」

なんてことを考えながら歩いていると、
チーム萩沢があらわれた！！（エンカウント）

こやつら、どう見ても不審者やのに、
コンビニ前でたむろするなど不審きわまりな…
「おっぱいだ！おっぱいきたべ！」
「こっちの方が面白そうじゃねーかァ？」
「確保ですね。」
どう見ても悪人な面々（複数名が半裸）に捕獲されました。